このドキュメントで扱うのは、ソフトウェアのインストールのみです。設定についての詳細は、トポロジのセクションにある解説と、設定ファイルのサンプルを参照してください。
Ultra Monkeyカーネルが、自身の名前を/etc/grub.confに正しく設定できるようにするには、アップグレードされたmkinitrdが必要です。具体的には、mkinitrd-3.5.13-1.um.1を使っていないと、Ultra Monkeyカーネルが誤ってRed Hatカーネルとして扱われるおそれがあります。
アップデートされたmkinitrdパッケージはダウンロード・ディレクトリから入手できます。インストールは、RPMSが含まれるディレクトリで次のコマンドを実行して行います。
rpm -hFv \ mkinitrd-3.5.13-1.um.1.i386.rpm \ mkinitrd-debuginfo-3.5.13-1.um.1.i386.rpm
なお、mkinitrd-debuginfoパッケージはオプションです。
Ultra Monkeyには、Linux Virtual Serverという新機能がありますが、これは、Red Hat Enterprise Linux 3.0には含まれていません。そのため、変更したカーネルが必要になります。
このカーネルは、Linux Directorでも実サーバでも同じようにインストールすることをお勧めします。後者の場合、このカーネルによって、ARPパケットに応答しないようにインターフェイスを隠蔽できます。この方法は、一部のトポロジで利用されます。
これを行うには、システム上のカーネルRPMSを更新するのが最も簡単です。これは、ダウンロード・ディレクトリから入手可能です。
Ultra Monkey RPMSが含まれるディレクトリで、次のいずれかのコマンドを実行します。
athlonアーキテクチャ
rpm -Fhv kernel*2.4.21-20.EL.um.1.athlon.rpm
i686アーキテクチャ
rpm -Fhv kernel*2.4.21-20.EL.um.1.i686.rpm
i586アーキテクチャ
rpm -Fhv kernel*2.4.21-20.EL.um.1.i586.rpm
i386アーキテクチャ
rpm -Fhv kernel*2.4.21-20.EL.um.1.i386.rpm
カーネル・ソースのrpmをアップデートするには、次のコマンドを実行します。 rpm -Uhv kernel-source-2.4.21-20.EL.um.1.i386.rpm
自分でカーネルを構築する場合には、Ultra MonkeyにはIPVSと隠れインターフェイスのパッチが必要であることを忘れないでください。これらはそれぞれ、http://www.linuxvirtualserver.org/software/とhttp://www.linuxvirtualserver.org/~julian/から、それぞれ直接入手できます。
ブート・ローダーとしてgrubを使っている場合は、上記のrpmのアップグレード手順で自動的にアップデートされます。これは、/etc/grub.confで確認できます。
ブート・ローダーとしてliloを使っている場合は、/etc/lilo.confを適切にアップデートする必要があります。
Ultra Monkeyには数々の追加パッケージが付属しています。
これらのパッケージはLinux Director、またはheartbeatを実行するホストでのみ必要です。これらはダウンロード・ディレクトリから入手します。
これらのパッケージは、Ultra Monkey RPMSが含まれるディレクトリで次のコマンドを実行してインストールします。
rpm -Uhv \
heartbeat-1.0.4-2.rh.el.um.1.i386.rpm \
heartbeat-ldirectord-1.0.4-2.rh.el.um.1.i386.rpm \
heartbeat-pils-1.0.4-2.rh.el.um.1.i386.rpm \
heartbeat-stonith-1.0.4-2.rh.el.um.1.i386.rpm \
ipvsadm-1.21-1.rh.el.1.i386.rpm \
libnet-1.1.0-1.rh.el.1.i386.rpm \
perl-Authen-SASL-2.03-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-Convert-ASN1-0.16-2.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-IO-Socket-SSL-0.92-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-Mail-IMAPClient-2.2.7-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-Net-SSLeay-1.23-1.rh.el.um.1.i386.rpm \
perl-Parse-RecDescent-1.80-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-XML-NamespaceSupport-1.08-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-XML-SAX-0.12-1.rh.el.um.1.noarch.rpm \
perl-ldap-0.2701-1.rh.el.um.1.noarch.rpm
注:これらのパッケージは、Red Hat Enterprise Linuxで提供されているほかの多くのパッケージに依存します。具体的には、perl-Digest-HMAC、perl-Digest-SHA1、perl-Parse-RecDescentの各パッケージがインストールされていることを確認してください。
新しいカーネルがインストールされたら、システムを再起動して変更を有効にする必要があります。これはrebootコマンドで行うことができます。
警告:ブート・ローダー(liloまたはgrub)をカスタマイズしている場合、再起動の前にブート・ローダーの設定ファイルを適切にアップデートしておかないと、システムが起動しなくなることがあります。
/usr/bin/reboot システムが再起動したら、サービスの設定を始めます。設定のサンプルに関しては、トポロジのセクションを参照してください。
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Last Updated: Thu Feb 5 12:48:24 2004 +0900
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