このトポロジでは、最小限のハードウェア要件で高可用性のサービスを実現します。このセットアップに関する情報は、概要を参照してください。
以後の文書では、ネットワーク上のすべてのノードが、上図に示すような接続先の各ネットワークの正しいインターフェイスとルートで設定されていることを前提としています。
heartbeatは2台の実サーバ上で動作し、仮想アドレスのインターフェイスを起動します。これは、エンドユーザが接続するアドレスで、一般的にはDNSを使ってアドバタイズされます。
heartbeatを設定するには、 /etc/ha.d/ha.cf、 /etc/ha.d/haresources、そして /etc/ha.d/authkeysがインストールされている必要があります。/etc/ha.d/ha.cfと/etc/ha.d/haresources内のノード名は、各実サーバでのuname -nコマンドからの出力に基づいて設定されていなければなりません。/etc/ha.d/authkeys内のキーultramonkeyは、外部からはわからないものに変更する必要があります。/etc/ha.d/authkeysはモード600である必要があります。これは、chmodコマンドを使用して設定できます。
chmod 600 /etc/ha.d/authkeys提供されている設定ファイルでは、実サーバがeth0経由で、nullモデムによって/dev/ttyS0に接続されていることが前提になっています。これは変更できますが、通信メディアの障害に関する注意書きにあるとおり、heartbeatは最低でも2つのリンク上で実行することを強くお勧めします。
サポートされているバージョンのRed HatとFedoraでは、再起動時にheartbeatが開始(ランレベル2、3、4、5)するよう、chkconfigコマンドを使います。
/sbin/chkconfig --level 2345 heartbeat on
Debianでは、update-rc.dコマンドを使います(最後の"."も必要です)。
/usr/sbin/update-rc.d heartbeat start 2 3 4 5 .
heartbeatを起動するには、次のコマンドを実行します。
/etc/init.d/heartbeat startしばらくすると、heartbeatは、heartbeatが起動された1台目の実サーバ(マスタ)の仮想アドレスのIPエイリアスを表示します。これは、ifconfigコマンドを使って検証できます。次の出力例では、eth0:0インターフェイスだけを示すために、ほかの部分は省略されています。実サーバのネットワーク構成によっては、heartbeatが別のインターフェイスを使うこともあり得ます。
/sbin/ifconfig eth0:0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:90:27:6F:71:67 inet addr:192.168.6.240 Bcast:192.168.6.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 Interrupt:18 Base address:0x1000もう1台のサーバはスタンバイ状態となり、次のコマンドでマスタのheartbeatを停止すると、フェイルオーバーが起こります。
/etc/init.d/heartbeat stopheartbeatはデバッグ情報と状態情報を/var/log/messagesファイルにログ記録します。問題が発生した場合はこのログをチェックしてください。ロギングに関するメモを参照して、すべてのログがsyslogによってディスクに書き込まれていることを確認してください。
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Last Updated: Thu Feb 5 15:36:44 2004 +0900
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