このトポロジは、高可用性かつ負荷分散のサービスを実現します。 このトポロジには最低でも4つのノードが必要で、より多くの処理能力が必要になった場合にはネットワークに実サーバを追加することができます。構成例を参照してください。
ある特定のタイミングで、1つのLinux Directorがアクティブになります。アクティブなLinux Directorは、LVSを使用して仮想IPアドレスへのトラフィックを受け付け、トラフィックの負荷を分散します。仮想IPアドレスは通常、DNS経由でクライアントにアドバタイズされます。2つのLinux Directorは、Heartbeatを使用して相互に監視し合い、アクティブなLinux Directorにエラーが発生すると、ホットスタンバイが仮想アドレスを引き継いでサーバーの活動が維持されます。
アクティブなLinux Directorはネットワークのゲートウェイ・ルータとして機能し、一般的に、2枚のNIC(Network Interface Card)で接続されます。オプションで、Linux Directorでパケット・フィルタリングを有効にして、サーバ・ネットワークを出入りできるトラフィックを制御することもできます。NATを使ってパケットを転送するようLVSを設定する場合、RFC 1918プライベート・アドレス空間を使えば、実サーバへの返信パスがLinux Directorを通るので、外部にルータブルなIPアドレスの必要数を減らすことができます。
Linux Directorは、エンドユーザから接続を受け取ると、その接続をどの実サーバに転送するか判断します。この接続が存続している間、すべてのパケットは同じ実サーバへ転送されるので、エンドユーザと実サーバとの間の一貫性が保持されます。
ldirectordは、特定のページを定期的に要求して、応答に特定の文字列が含まれているかどうかをチェックすることで、実サーバの健康状態を監視します。実サーバに障害が起きると、そのサーバは実サーバのプールから除外され、オンラインに戻ると再び挿入されます。
実サーバは、Apache HTTPサーバを含む、さまざまなサービスを実行できます。より多くの処理能力が必要になった場合は、ネットワークに実サーバを追加することができます。
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Last Updated: Fri Apr 4 13:59:01 2003 +0900
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