Linux Virtual Server(LVS)プロジェクトは、LinuxカーネルがTCPおよびUDPサービスを負荷分散できるようにするものです。LVSを実行するホストはLinux Directorと呼ばれます。負荷分散されたサービスへのすべての接続はLinux Directorによって転送されます。 このシステムは、アクティブなLinux Directorに障害が起きたり、システムのメンテナンスが行われたりする場合に処理を引き継ぐスタンバイのLinux Directorを用意することで高可用性にすることができます。ただし、フェイルオーバーが起きると、スタンバイは既存の接続の情報を把握していないため、それらは破棄されます。接続の同期化は、アクティブなLinux Directorとスタンバイとの間でセッション情報を共有することで、この問題を解決するものです。 Linux Directorが安定しており、システムのメンテナンスによってダウンさせることも少ないなら、スタンバイはほとんどの時間アイドル状態になります。これはリソースの無駄遣いです。また、クラスタのスループットがLinux Directorのスループットに制限されます。複数のLinux DirectorをActive-Active構成で使えば、これらの問題を軽減できます。 このペーパーでは、Active-ActiveのLinux Directorの実装と、LVSの接続同期化の大幅な機能拡張を扱います。これらの実装はまだ準備中です。また、本稿は、大規模なインターネットサイトの構築に興味がある技術系の読者を対象に書かれています。 2004年1月、アデレード(オーストラリア)で開かれたLCA 2004にて発表 | |
ドキュメント: | PDF(日本語) Postscript Latexソース |
スライド: | PDF、 Postscript、 Latexソース |
新しいソフトウェア: | Saru、 ip_vs_user_sync |
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Last Updated: Tue Jan 20 17:20:42 2004 +0900